「軽症者は自宅療養で」というけれど、インフルエンザの診断が出ていない状態で
果たして「軽症」の人間がそう簡単に仕事を休ませてもらえるだろうかという問題。
高熱ならまだしも、熱すら無い状態であれば、「体調不良」「なんとなくだるい」ぐらいしか
伝えようがありません。怠けと誤解されたり、「出られそうなら出てきて」という対応で
断り切れずに出社することになる人が大半なんじゃないでしょうか。
熱があったとしても、単なる風邪という仮定の上で出ることになる場合もありますよね。
そうなった場合、ウイルス保持者が当たり前のように
電車に乗り、会社へ行き、同僚や客人など、多くの人物と接触し、感染は拡大しないんでしょうか？
拡大したとて軽症患者だけが増えるならいいかもしれませんが、その中から何割かは
重症患者も出るはずで、総合的に医療界隈への圧迫も増やしてしまうことにはならないんでしょうか？
また、元々軽症だった人間が仕事に駆り出されることで重症化するという可能性はないんでしょうか？

現状の社会で「未診断の状態で、自宅療養」は、まっさらなホワイト企業ならまだしも、
ほとんどの場所では厳しいと思うので、最終的にはあまり良い結末があるようには見えませんが…
だから、休むために「高熱だがインフルかどうかがわからないので診断をもらってきます」
という名目が必要になってるわけで、そして診断書を貰うと言ったからには
本当に貰ってこないといけませんから、病院に行くことになります。

記事の後半部には、私の言いたいこととほぼ同じことが書かれているようでしたが、
もし本当に、診断がつかなくとも自己判断で自宅療養せよということであれば、
「38度以上の高熱が出た場合は、診断の有無や病名に関わらず一定期間休ませる」
といったような規定を会社側で組んで貰わない限り無謀だと思います。
無論この場合でも、熱がない人のことはわからないので厳密ではないでしょうが。。。

2018.02